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悩みの価値

第13回 ・ 2026年9月3日

本日の格言:迷い続ける心こそが、前へ進んでいる証なのじゃ。

ルルル

ネザーエフエム、666.6メガヘルツ。ETERNARADIO、ルルルさまの暇つぶしの時間じゃ。ふはは、今宵は特に退屈でな。人間界の小さき者どもの戯言でも聴いて、少しは気晴らしにしたいものじゃな。

ニャモ

今宵もよろしくニャ🐾 今日はこんなお便りが届いてるニャ。送り主は燈からだニャ。

ルルル

ほう、燈からか。あ奴、わざわざこのようなものを用意して何を投書してきたのじゃ?

ニャモ

読むニャ。『ルルル、お仕事お疲れ様。最近、人間界の知り合いから相談を受けることが多くてね。みんな、自分の選んだ道が正しかったのか、ずっと迷っているみたいなの。答えのない問いに悩み続ける姿を見ていると、私の心まで静かに揺れてしまうんだよ。人はどうして、過ぎた選択をいつまでも悔やんでしまうのだろうね。……あ、そうだ。近いうちに魔界へ遊びに行くから、魔界の黒薔薇茶を買っておいてくれるかい? あたたかいお茶を飲みながら、またゆっくり話そうね』……だそうニャ。

ルルル

相変わらず余計なことで心を痛めておるな、あ奴は! 人間などという短命な羽虫どもが、どの道を選ぼうが大差などあるまい。悩むだけ時間の無駄じゃ! 断じて無意味!

ニャモ

相変わらず容赦ないニャ🐾 でも、悩むのが人間ってものじゃないのかニャ?

ルルル

ふん、間違った道を選んだと気づいたのなら、引き返すか新しい道を力ずくで切り拓けば済む話であろ。過去の分岐点に立ち止まり、あっちの道が良かったなどと嘆くのは、愚かでしかない。

ニャモ

人間はルルルみたいに腕力で道を壊せないから迷うんだニャ。

ルルル

選択の正しさなど、選んだ瞬間には分からぬものじゃ。右へ進もうが左へ進もうが、辿り着いた先で命を燃やし尽くす事実に変わりはない。ならば、選んだ後の己の振る舞いこそが全てのはず。……ふぅ、喋っていたら喉が渇いたぞ、ニャモ。紅茶の準備はどうした。

ニャモ

いま淹れてるニャ🐾 ちょっと待つニャ。

ルルル

遅いぞ。まあよい。とにかく、人間どもは「正しい選択」という幻影に縛られすぎなのじゃ。正解を探すのではない。自分が選んだ道を、力づくで正解に仕立て上げるのが生の醍醐味というもの。それを忘れて悔やむなど、まことに愚の骨頂よ。

ニャモ

燈はお便りで、みんなの悩む姿を見て心が揺れるって言ってたニャ。

ルルル

あ奴のそういう繊細すぎる部分は、昔から変わらんからな。誰かの迷いに引きずられて、自分まで胸を痛めるなど、戦場であれば命取りじゃぞ。……まあ、今の時代にそのような戦などないがな。

ニャモ

燈は優しいから心配になるニャ。無理してないといいけどニャ。

ルルル

ふん、あ奴はあれで意外と頑固じゃからな。我らが心配せずとも勝手に持ち直すわ。だいたい、迷い悩み続けるということは、それだけ自らの足で歩もうとしておる証拠でもある。完全に思考を止めた人形には、悔やむことすらできぬからの。

ニャモ

立ち止まってるように見えて、ちゃんとあがいてるってことニャ?

ルルル

そうじゃ。迷い続ける心こそが、前へ進んでいる証なのじゃ。過去を振り返って悔やむ暇があるなら、その足で一歩でも前へ踏み出すがよい。……まあ、わらわには関係のない話じゃがな! 人間が勝手に迷って勝手に自滅しようと知ったことか!

ニャモ

急には突き放すニャ🐾 そういえば燈の頼み事はどうするニャ?

ルルル

黒薔薇茶だと? わらわを買い出しの小使いか何かと勘違いしておるのか! 主乗のわらわにそのような雑用を言いつけるとは、いい度胸じゃ!

ニャモ

買わないのかニャ?

ルルル

……ふん、あ奴が持参する菓子と合わせるなら、あの茶が一番合うのは事実じゃからな。ついでに最高級の茶葉を仕入れさせておくだけじゃ。勘違いするなよ!

ニャモ

素直じゃないニャ〜🐾 さすがルルルだニャ。

ルルル

黙れニャモ! ほら、そろそろ時間じゃぞ。余計な口を叩いておらん番組を締めるのじゃ!

ニャモ

はいはいだニャ🐾 今夜も楽しかったニャ。

ルルル

今宵はここまでじゃ。次も良き暇つぶしを送ってくるがよいぞ。

ニャモ

またニャ〜🐾

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