迷い人の灯火
本日の格言:暗闇を歩む足音こそが自らの道となる
ネザーエフエム、666.6メガヘルツ。ETERNARADIO、ルルルさまの暇つぶしの時間じゃ。今日の魔界の風は、少々湿り気が強くて退屈じゃな。
湿気で毛並みがボサボサになるニャ🐾 今日も魔界からお便りが届いてるニャ。
ほう、我が領民からの便りか。どれ、読み上げてみるがよい。
ラジオネーム『西の果ての灯台守』、身分は『魔界の境界を監視する者』からだニャ。
ふむ、遠方からの便りじゃな。どのような悩みを抱えておるのだ?
『毎日、霧の深い境界線で灯りを点し続けていますが、誰も通らない日ばかりです。この仕事に意味があるのか迷っています』とのことだニャ。
ふん、実につまらん悩みじゃな!意味など最初からあるわけなかろう。
相変わらずバッサリ捨てるニャ🐾
よいか、誰かが通るから灯りを点すのではない。お主がそこに居て灯りを点しておるから、そこが道になるのじゃ。
誰も来なくても関係ないニャ?
当たり前じゃ。旅人が訪れるかどうかなど、他人の都合に過ぎん。他人の動向に自分の仕事価値を委ねるなど、愚かの極み。
でも、ずっと誰も来ないと寂しいと思うニャ。
静寂を楽しめぬとは、まだまだ修行が足りん。静かな夜は、自分の淹れた紅茶の香りがよくわかるぞ。
姫様はただお茶を飲んで横になりたいだけニャ🐾
黙れニャモ。だいいち、誰も通らぬということは、境界が平穏である証拠ではないか。平和を退屈と取り違えるのは、若造の証拠じゃ。
平穏なのは良いことだニャ。平和なら、オレもチョコをゆっくり食べられるニャ。
お主の頭の中はいつでも甘味のことばかりじゃな。……まあよい。その灯台守とやらも、見えぬ誰かの心配をする暇があるなら、自分の足元を温める煮込み料理でも作ればよかろう。
温かいスープは大事だニャ🐾
そうじゃ。誰かに感謝されるために点す光など、風が吹けばすぐに消える。己の暇を潰すために点した明かりこそが、結果として誰かの道標になるものじゃ。
気まぐれな明かりの方が、かえって頼りになることもあるニャ。
ふふん、そういうことじゃ。迷う暇があるなら、今宵も堂々と灯りを点して、自分だけの静かな夜を楽しめばよい。……まあ、わらわには関係のない話じゃがな。
今日も良い暇つぶしになったニャ🐾
ふむ。少し喋ったら喉が乾いたぞ、ニャモ。新しいお茶を淹れるがよい。
はいはいだニャ。熱いお茶を淹れてくるニャ。
今宵はここまでじゃ。次も良き暇つぶしを送ってくるがよいぞ。
またニャ〜🐾