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迷い人の灯火

第5回 ・ 2026年8月14日

本日の格言:暗闇を歩む足音こそが自らの道となる

ルルル

ネザーエフエム、666.6メガヘルツ。ETERNARADIO、ルルルさまの暇つぶしの時間じゃ。今日の魔界の風は、少々湿り気が強くて退屈じゃな。

ニャモ

湿気で毛並みがボサボサになるニャ🐾 今日も魔界からお便りが届いてるニャ。

ルルル

ほう、我が領民からの便りか。どれ、読み上げてみるがよい。

ニャモ

ラジオネーム『西の果ての灯台守』、身分は『魔界の境界を監視する者』からだニャ。

ルルル

ふむ、遠方からの便りじゃな。どのような悩みを抱えておるのだ?

ニャモ

『毎日、霧の深い境界線で灯りを点し続けていますが、誰も通らない日ばかりです。この仕事に意味があるのか迷っています』とのことだニャ。

ルルル

ふん、実につまらん悩みじゃな!意味など最初からあるわけなかろう。

ニャモ

相変わらずバッサリ捨てるニャ🐾

ルルル

よいか、誰かが通るから灯りを点すのではない。お主がそこに居て灯りを点しておるから、そこが道になるのじゃ。

ニャモ

誰も来なくても関係ないニャ?

ルルル

当たり前じゃ。旅人が訪れるかどうかなど、他人の都合に過ぎん。他人の動向に自分の仕事価値を委ねるなど、愚かの極み。

ニャモ

でも、ずっと誰も来ないと寂しいと思うニャ。

ルルル

静寂を楽しめぬとは、まだまだ修行が足りん。静かな夜は、自分の淹れた紅茶の香りがよくわかるぞ。

ニャモ

姫様はただお茶を飲んで横になりたいだけニャ🐾

ルルル

黙れニャモ。だいいち、誰も通らぬということは、境界が平穏である証拠ではないか。平和を退屈と取り違えるのは、若造の証拠じゃ。

ニャモ

平穏なのは良いことだニャ。平和なら、オレもチョコをゆっくり食べられるニャ。

ルルル

お主の頭の中はいつでも甘味のことばかりじゃな。……まあよい。その灯台守とやらも、見えぬ誰かの心配をする暇があるなら、自分の足元を温める煮込み料理でも作ればよかろう。

ニャモ

温かいスープは大事だニャ🐾

ルルル

そうじゃ。誰かに感謝されるために点す光など、風が吹けばすぐに消える。己の暇を潰すために点した明かりこそが、結果として誰かの道標になるものじゃ。

ニャモ

気まぐれな明かりの方が、かえって頼りになることもあるニャ。

ルルル

ふふん、そういうことじゃ。迷う暇があるなら、今宵も堂々と灯りを点して、自分だけの静かな夜を楽しめばよい。……まあ、わらわには関係のない話じゃがな。

ニャモ

今日も良い暇つぶしになったニャ🐾

ルルル

ふむ。少し喋ったら喉が乾いたぞ、ニャモ。新しいお茶を淹れるがよい。

ニャモ

はいはいだニャ。熱いお茶を淹れてくるニャ。

ルルル

今宵はここまでじゃ。次も良き暇つぶしを送ってくるがよいぞ。

ニャモ

またニャ〜🐾

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