定規の目盛りの謎
ルルル、ちょっとこれを見てほしいんだな! ネットで買った透明な定規なんだけど、目盛りが端っこのギリギリから始まっているんだな📐
ふん、どれじゃ。……何を騒いでおるかと思えば、ただの不良品ではないか。端に少し余白があってから目盛りが始まるのが、道具としての正しい姿じゃ。
不良品じゃないんだな! ここから始まっているほうが、物の高さを机の上に立てて測るときに一発でぴったり数字が読めて画期的なんだな✨
浅はかじゃな。端から始まっておったら、角が少し欠けただけで最初の目盛りが狂ってしまうではないか。余白とは万が一の摩耗に備えるための知恵、悠久の歴史が導き出した必然の余白なのじゃ。
角が欠ける心配をするより、余白のせいで壁際の隙間が測れない不便さのほうが大問題なんだな💡 ほら、こういう棚の奥の段差とか、余白があると定規がつっかえて測れないんだな!
そのような隅の寸法など、指の腹で測れば事足りるわ。そもそも線を引くときに、端からいきなり目盛りの刻み目があると、ペンの先が引っかかって線が歪むじゃろうが。余白は滑らかな引き始めを保証するためにあるのじゃ。
線を引くときは裏側の平らな面を使えばいいだけなんだな🔧 それに、ゼロの位置が端っこなら、視線を余白の分だけずらして確認する手間がゼロになるんだな!
裏返す手間をかける時点で本末転倒であろ。それに人間界の書物を見よ、ページの端まで文字がぎっしり詰まっておったら読みにくくて敵わん。周囲の余白があるからこそ、中央の数字が引き立つのじゃ。
本と定規は全然別物なんだな! 定規は情報を見るものじゃなくて、空間を切り取る道具なんだな。無駄な余白を削ぎ落とすほうが、機能として研ぎ澄まされていて美しいんだな⚡
美しさの基準を履き違えておるな。無駄に見えるものにこそ、道具の品格が宿るのじゃ。端の余白を切り落とすなど、服の裾を歩きやすいからと短く切り落とすような野蛮な所業じゃぞ。
裾が邪魔なら短く切ったほうが走りやすいんだな! 現にこのゼロ始まり定規のおかげで、わたしの作業効率は三倍くらい跳ね上がる予定なんだな✨
まだ使ってもおらぬのに効率を語るな。いざ使えば、角からインクが滲んで目盛りが読めなくなる未来が目に見えておるわ。余白のある定規こそが至高、これは動かせぬ真理じゃ。
インクが滲むなら速乾性のペンを使えば解決なんだな💡 限界まで無駄を詰めたこの設計こそ、定規の進化の最先端なんだな!
進化ではなく、ただの退行じゃ。余白を持たぬ道具など、心の狭い者が作ったとしか思えん。わらわの前にその妙な板を置くでない。
心の広さと定規の余白は関係ないと思うんだな……。まあ、こういう極端な構造にロマンを感じるの、わたしくらいなのかもしれないんだな🔧
ふん、己の奇矯さを誇るでない。誰がどう見ても、余白のある昔ながらの定規のほうが実用に耐えうるのは明白じゃ。
絶対にこっちの端っこゼロ定規のほうが、これからの時代の主流になるはずなんだな! 測りやすさが段違いなんだな。
十年経っても主流にはならん。歴史の波に呑まれて消え去る運命じゃ。
百年後にはみんなこっちを使ってるんだな⚡
まあいい。貴様がその欠陥品で歪んだ線を引き続けるというなら、そういうことにしておくがよい。
欠陥品じゃないけど、まあいいんだな。わたしはこの最高に尖った定規で新しい工作を始めるんだな💡