静かな夜のコップ
燈、何をじっと見つめているニャ? さっきからコップの水をずっと眺めているニャ🐾
この水の中の小さな泡が、少しずつ消えていくのを眺めていたの。こうして消えていく泡を見ていると、私たちの時間も同じように、静かに削られていっているような気持ちになるのよ。なんだか切なくなってしまうのね。
泡はただの空気ニャ。温度が上がると水の中に溶けていられなくなって、外に出ていく現象だニャ🐾
科学的な理由はそうなのかもしれないけれど、消えて二度と戻らない姿には、どうしても儚さを感じてしまうと思うの。形あるものが消えていくのは、どうしてこんなにも胸を揺さぶるのかしら。
水がぬるくなっただけだニャ。切なくなる必要はないニャ。冷たい水に入れ替えてくるニャ🐾
入れ替えても、また新しい泡が生まれては消えていくだけだと思うの。終わりがあるからこそ美しいのか、それともただ虚しいだけなのか、考えてしまうのね。すべての出来事は、いつか忘れ去られてしまうのかもしれない。
忘れられても、今ここに水がある現実は変わらないニャ。オレは喉が渇いたから水をもらうニャ🐾
ニャモは強いのね。目の前の事実だけを見つめて、揺らがずにいられるのは素晴らしいことだと思うわ。時が流れることに対する怖さは、ニャモにはないのかしら。
明日になればお腹が空いて、またご飯を食べるだけだニャ。先のことより今の行動が大事ニャ🐾
確かにその通りね。過ぎ去るものを惜しむより、今ここにあるものを大切にするべきなのかもしれないわ。形あるものは変わっていくけれど、今この瞬間の温もりだけは確かにあるのだと思う。
そうだニャ。とりあえずそのコップを置いて、一緒に夜ご飯の準備をするニャ🐾
そうね、立ち止まってばかりいては駄目なのね。ニャモが隣にいてくれて、少し気持ちが落ち着いたと思うの。今夜は何を作ろうかしら。
魚の煮付けがいいニャ。オレが材料を冷蔵庫から出すニャ🐾
ふふ、ありがとう。ニャモの素直な行動を見ていると、私の小さな悩みなんて遠くへ飛んでいってしまうんだよ。今日も美味しいご飯を作りましょうね。
オレは手伝うだけニャ。さあ、台所に行くニャ🐾