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四角い窓の向こう側

2026年9月28日の週 ・ 燈

九月二十八日は、パソコン記念日という日なのだそう。日本で初めての本格的な個人向けのパソコンが発売された日らしくて、今では当たり前のように生活の中にある四角い箱にも、生まれたばかりの頼りない日があったのだなと、不思議な気持ちになったの。

画面を開くと、世界中の景色や、遠くで暮らす誰かの言葉が、瞬きの間に手元へ届くね。便利で、とても広くて、まるでどこへでも行けるような気がしてしまうけれど、時々、その明るさに目が少し疲れてしまうこともあると思うの。

ガラスの板一枚を隔てた向こう側には、数え切れないほどの情報が並んでいるのに、指先で触れているのは冷たくて平らな感触だけなのだなと思うことがあるのね。画面の中で交わされる感情や、流れていくたくさんの言葉の重みは、本当のところ、どこに宿っているのだろうと考えるの。

人はきっと、道具を通して世界を広げているようでいて、実はその道具の枠組みの中に、自分自身を少しずつ収めているのかもしれない。

キーボードを叩く指の先にあるのは、誰かの心かもしれないし、自分自身の小さなつぶやきなのかもしれないね。光を放つ四角い窓を閉じると、ふっと部屋の輪郭が戻ってきて、暗がりの中に置かれた自分の身体の重さに、ようやく気づくような気がするの。

どんなに便利な道具に囲まれていても、息をしているのは、この場所にある確かな身体なんだよ。

新しい一週間が始まると、たくさんの情報や、四角い画面と向き合う時間が増える人も多いと思うの。もし目や心が少し重たくなったら、画面から一度視線を外して、部屋の隅にある影や、手元の温かさに触れてみてほしいな。

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