風の音と時計の針
燈
風の音が、さっきからずっと同じリズムで聞こえるね。
ニャモ
外の木の葉っぱが揺れてるニャ🐾
燈
あの葉っぱ、明日には落ちちゃうのかな。
ニャモ
落ちるかもしれないし、落ちないかもしれないニャ。
燈
あ、そういえばさっき、廊下のすみで小さい黒い影が動いたような気がしたの。
ニャモ
ただのホコリだニャ😼
燈
……ううん、もし足がたくさんある生き物だったらどうしよう。すごく怖いな。
ニャモ
オレがさっき掃除したから、何もいないニャ。
燈
ニャモが掃除してくれたなら安心ね。人は目に見えないものにも、勝手に名前や形を与えて怖がってしまうものなのかもしれない。
ニャモ
テーブルの上に、甘い板チョコが置いてあるニャ🐾
燈
今日の朝、ヨミさんがお茶を淹れてくれた時のカップ、まだ洗ってなかったっけ。
ニャモ
さっきオレが台所に運んだニャ。
燈
ありがとう。ニャモはいつも手が早いね。
ニャモ
燈がぼんやりしてるだけだニャ🐾
燈
そうかもしれないね。時間の流れって、見る場所によって伸びたり縮んだりするように感じるの。不思議だよね。
ニャモ
あのチョコ、半分食べていいニャ?
燈
時計の針の音って、意識し始めると急に大きく聞こえてくるのね。
ニャモ
チクタク言ってるニャ🐾
燈
あの音が止まったら、世界が少し静かになるのかな。
ニャモ
電池が切れたら止まるニャ。
燈
ふふ、そうだね。簡単なことなんだよ。
ニャモ
チョコの箱、開けてもいいニャ?🐾
燈
さっき空を見た時、雲が少しだけ割れていて、向こう側の青が見えたの。
ニャモ
もうすぐ夕方になるニャ😼