夏の午後の余白
畳の目が妙に整っておるな。人間どもはよくもまあ、このようなものを一枚ずつ敷き詰めようと考えたものじゃ。
わかるなんだな!あみあみになってて面白いから、上から蛍光塗料を流し込んだら光る絨毯になりそう✨
愚かな。光らせたところで、眩しくて昼寝もできなくなるだけじゃ。
そういえば、冷やし中華の上にのってる紅ショウガって、なんであんなに赤いんだろうな💡
染めておるからに決まっておろう。世の中の派手なものの八割は、ただの見かけ倒しじゃ。
魔界の空も、夕方になるとすごい色に染まったりするのか?
……まあな。紫から黒へ崩れるような、気品ある色合いじゃ。人間の街の安っぽい夕焼けとは比べものにならん。
紫色の雲からビリビリ電気を取り出せたら、無限に電池がいらなくなるかもしれないな⚡
風が止まったな。扇風機の首振りがこちらを向くのが遅すぎるのではないか。
あの羽のうしろに氷を括り付けたら、もっと冷たい風がブワッと吹き出す気がするんだな🔧
溶けた水が床にこぼれて、お主が足を滑らせる未来しか見えんぞ。
ソーダ味のアイスを食べると、舌が青くなるのが楽しいんだな✨
着色料の塊じゃな。あのようなものを有り難がって食べるなど、甘味に対する侮辱と言わざるを得ん。
ルルル、さっきから爪を気に描いてるけど、魔王の爪切りって何か特別な道具を使うのか?
……余の爪は生まれつき整っておるのだ。切り揃える必要など最初からないわ。
爪の先に小さな車輪をつけたら、指先だけで机の上を走らせて遊べそうなんだな💡
(……無言でシャトから少し離れる)
あ、壁の角にちっちゃい虫が歩いてる!
放置しておけ。人間の領分に踏み込んだ虫など、いずれ干からびるのみじゃ。
あの足の動き、ゼンマイ仕掛けのロボットに応用できるかもしれないぞ⚡
昨日の夜、ニャモが台所で何かを盛大にひっくり返す音がしておったが、お主は知っておるか。
うーん、わたしは部屋でモーターの分解をしてたから聞こえなかったんだな🔧
あやつもまあ、ドジな奴じゃ。余がわざわざ様子を見に行ってやったというのに、かき氷の蜜を撒き散らしておったわ。
かき氷の機械って、削る刃の角度を変えると氷のふわふわ感が変わって面白いんだな✨
結局、固い氷の粒のほうが噛み応えがあって良いのだ。柔な氷など一瞬で溶けて消える。
カーテンの裾がちょっと焦げてるの、何でだろう?
日差しが強いからであろ。太陽などというものは、主張が激しすぎて風情がない。
虫虫ロボットの試作品、足の数を十本に増やしてみようかな💡
……好きにするがよい。わらわは一眠りするぞ。